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2014年6月7日土曜日

【おすすめの本】Bhakti Yoga バクティヨーガ

↑バクティヨーガの本


【本の概要】

今回ご紹介するのは、バクティヨーガのみを説いた本、その名も「バクティヨーガ」です。

いまだかつて日本において、バクティヨーガのみを説いた本はあったでしょうか。翻訳されているバカヴァットギーターは、バクティヨーガを包含していますが、それのみを説いている本は、私の知る限りはありません。

【本の中身抜粋】



全面的な彼への自己の明け渡し

ラーマーヌジャがこの説法を終えた時、弟子たちは、
「私たちの命がこの体から旅立つまでは、この世でどのように生きていけばいいでしょうか。もう一度お説き下さい」
とラーマーヌジャにお願いしました。ラーマーヌジャはこう答えました。

真に神の御足に自己を投げ出した者は、将来についてどんな思考も向けではなリません。それは、全面的な彼への自己の明け渡しです。
――その繋がリの中では、ほんの少しの心配でもあるならば、それは自己放棄という名の偽善的行為だとあばかれます。
人生のすべては、過去のカルマによって決定されています。――だから、それを嘆き悲しむのは適切ではあリません。
あなたの義務の遂行を、現世的な目的を叶えるための手段として考えるべきではありません。それらを至高者への奉仕であると見なさい。

――ラーマヌージャの教えより抜粋

ハタヨーガ、クンダリニーヨーガといった体を使った方法なら、説明がしやすいし、実践もしやすいのですがバクティヨーガとなると、つかみどころがなくて(コツを掴めばいいというものではなくて)実践方法といえば、心の深い部分から行なうことなると思います。

他のいかなる道の実践者よリも、容易に成功に導かれる

至高者への愛の本質とは、まことに理解しがたいものである。
しかしそれは、ときに相応い者に明らかとされる。
それは属性を持たず、欲望を持たず、絶えず増大しつづける、不断の、最も微細な、最も内的な体験である。
それを得たならば、もはや彼はそれだけを見て、ただそれだけを聞き、それだけを語リ、ただそれだけを思う。

バクティヨーガの実践者は、他のいかなる道の実践者よリも、容易に成功に導かれる。
彼は世間の目を少しも恐れることがない。なぜなら彼は自分自身も、世間の評判も、宗教的観念も、すべて至高者に投げ出したからだ。
しかしそれを成功させるためには、この世との関わリを捨てるべきではない。むしろこの世において、行為の結果を放棄しながら、至高者への愛を確立するための努力をし続けるべきである。

――ナーラダ・バクティ・スートラ(要約)より抜粋


◆自分に合った修行法でバクティを修行することができる。

献身者は、自分に合った修行法でバクティを修行することができる。そしてそれを通して彼は神の光輝を成就する。

1 .シュラヴァナ
シュラヴァナとは、至高者のリーラーを聞くことである。それには、至高者の御名および姿と結びついた、美点、栄光、遊戯、物語などが含まれる。
献身者は、神の物語を聞くことに夢中になリ、彼の心は神の教えと一つになリ、神以外のことについて考えることができなくなる。つまリ彼の心は、この世間に対して一切の魅力を感じなくなるのだ。
そしてその献身者は、夢の中でさえも、ただ神だけが心に浮かぶようになる。
シュリー・シャンカラーチャーリヤは、こう言っている。

賢者との交際は、それがたとえわずかなものであっても、輪廻の海を渡る船となる。

――バクティヨーガの修行の九つのムードより抜粋

主観的感想
昨今の精神世界でも、エリックハルトさんなど西洋人がバクティヨーガについてすこし触れているところもあり、日本にもバクティヨーガの『流れ』がきていると感じています。まだまだ紹介したい部分はありますが、詳しくは本で。バクティヨーガが凝縮された一冊です。
こちらで購入することができます

バクティヨーガ

【目次】
1.「アディヤートマ・ラーマーヤナ」より 「アハーリヤーの賛嘆」
2.シュリーチャイタニヤの八つの詩
3.シュリーラーマヌジャの教え
4.ナーラダ・バクティ・スートラ(要約)
5.バクティの9つの道(「シュリーラーマチャリタマーナサ」より)
6.バガヴァッド・ギーター 第12章 バクティヨーガ
7.バクティヨーガ・サーダナー
8.母なる神
9.松川慧照講話より
解説 アーナンダマイー・マーの教え
解説 「母なる神」 第一回
解説 「実写版ラーマーヤナ 第21話」
解説 「実写版ラーマーヤナ 第22話」
解説 「母なる神 第二回」
解説 「母なる神 第三回」
解説 「ラーマクリシュナの福音 第二十四回」
「ホーリーマザー聖誕祭」 より
10.「松川慧照エッセイ集」より抜粋
11.「私が見たアドブターナンダ」より抜粋

↑ヴリンダーヴァンで遊ぶ至高者クリシュナと、ヴリンダーヴァンのゴーピーたち。
ゴーピーは、神の思いに夢中になり、至高の境地を達成したのだ。

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