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2014年6月22日日曜日

カーリー讃歌--KALI MAA



ラーマクリシュナは、
宇宙の大原理=根元を、静=不動とみるときブラフマンと称び、
動=変化活動するとみるとき(創造、保存、破壊)、
それを根元造化力(アデャシャクティ)と称ぶ、と説明している。
このアデヤシャクティを神格化したのが、カーリー女神である。
大実母カーリーである(カーリーは″黒″の意)。


さあ、行こう!私の心よ
すべての願いが叶うという
カーリー、カルタパルの樹の根元に
行って生命の四つの実を摘もう(そばに行って頼めば、何でも叶えてくれるという伝説の常緑樹に、カーリーをたとえている)

″欲″と″無欲″の二人の妻は
″無欲″の方をつれて行き
″識別″という名の その息子に
真理の道を尋ねよう

はじめ(欲)の妻の子供らは
遠くにはなして説き伏せよう
それでもききわけないときは
智の海原に 沈めよう

楽しくいっしょに寝るのはいつか
張りあう二人が仲よくなれば
大実母(マー)カーリーが顔出し笑う
善と悪二匹の雌山羊は
″無意味″の杭に結びつけ
それでもメーメーさわぐなら
智慧の剣で斬り捨てよ

虚栄の父と無智の母
おまえの家から 出て行かせ
愚痴の洞穴にひきこまれるな
忍耐の柱にすがりつけ

プラサドは言う――このようにすれば(宗教詩人ラムプラサド)
カーリーのもとに報告書がとどき
愛しい御方(神)に えらばれて
こよなき勝友と呼ばれよう


ラーマクリシュナ「心が無欲、無執着になれば、識別力がでてくる。そうすると、真理を探したくなる。するとカーリーという全能の樹の根もとに行きたくなる。その樹の下、つまり、神のところに行けば、四つの実が手に入る。簡単につみとれるんだよ、正義(ダルマ)と、富(アルタ)と、愛情(カーマ)と、自由(モクシヤ)が。――あの御方(神)をつかめば、世間で暮らすに必要になものも皆、手に入るんだよ、若し望めばね」

カーリーの性相を知るは誰ぞ――
六派の哲学 はるかに及ばず……
その子宮に全宇宙をはらみ
その意志が宇宙の法則となる
大いなるものの性と相を

知り得るは唯ひとり″大時(マハーカーラ)″のみ……(絶対神シヴァ)
大海を泳ぎ渡らんとして力つき
ただよえる人を見てプラサドは笑う
月を捕えんとして手をのばす
小児の愚を くりかえすなかれ、と――
「インドの光 ラーマクリシュナの愛唱歌」より



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