チベット仏教の瞑想方法に『トンレン』というのがあります。
これは、相手の苦しみを『黒いエネルギー』としてイメージしながら呼吸を吸って、今度は、自分の功徳を『白いエネルギー』にして相手に"全部"あげるように吐くんですね。
ヨガのお陰でこのトンレンを知りまして、先生が編み出した「トンレンの瞑想」応用編を、そのまま一年半くらい実践していました。というのも、実は始めた当時、会社のリーダーがちょっと、怖かったのです。彼がイライラしているときに話したり、報告したりするのが苦手で苦手で。「明日も怒られるなぁ。は~ぁ。」みたいな、頭では四無量心をやっても、心が恐怖している自分がいることに気づき、これはまずいなと思って、夜、徹底的にトンレンを実施してました。
すると、どうでしょう!
だんだんと怒られる事が楽しみになっていきました(笑)
本当に全然、恐怖心はなくなりました。
だって、すべての人の怒られるカルマを私に来い!ってやっていたので、自分が怒られることなんて、苦じゃなくなっていたんですね。
さらにそのリーダーの、中間管理職の大変さがひしひし感じるようになって、彼と話すときは、「この人の苦しみが来ますように」とやっていたら、今度はそのリーダーが私に対する態度が明らかに優しくなっていました。
そして、この前チーム移動があって、このリーダーとは離れることになったのですが、同僚に聞いた話によると、そのリーダーは私のことを気に入ってたらしく、離れることを残念がっていたとのこと。驚きです。
人の心は不思議なもので、「嫌だ嫌だ」って、やっているうちは、嫌なことはなくならないけど、それを"歓迎"すると(「受け容れる」より強烈に)と嫌なことはなくなるんですね。
本当にトンレンの効果には驚くばかりです。
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