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2010年1月1日金曜日

無上の安穏に――仏陀釈迦牟尼

この身体に何の用があろうか?―ーいつも臭穢をもらし、絶えず病に襲われ、老いと死におびえているのに。
病患に悩み脆いこの臭穢の身体をもって、最上の安らぎ、無上の安穏に落ち着けよ。
「わたしは雨期にはここに住もう。冬と夏にはここに住もう」と、愚者はこのようにくよくよとおもんばかって、死が迫ってくるのに気がつかない。
子供や家畜のことに気を奪われて心が執著している人を、死はとらえてさらっていく。――眠っている村を大洪水が押し流すように。
子も救うことができない。父も親戚もまた救うことができない。死に襲われたものにとっては、彼らも救済者とはならない。
「私はこれを成し遂げた。これをしたならばこれをしなければならないであろう」というふうに、あくせくしている人を、老いと死とが粉砕する。
それ故に、ビックたちは、つねに瞑想を楽しみ、心を安定統一して、つとめ励み、生と老いとの究極を見極め、マーラとその軍勢にうち勝って、生死の彼岸に達するものとなれ。

――仏陀釈迦牟尼

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