最新記事

ラベル カギュ派 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル カギュ派 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年3月14日金曜日

集中と熟考

ああ、信仰心厚き天女よ、おまえたちがダルマを修めようと考えるなら、集中と熟考をおこなうべきである。
外界の出来事を放棄することは、おまえたちの飾り。

ああ、外的世界のとらわれからの救済を、心にとめておくがよい。
沈着と注意深さによって、平穏にあらねばならぬ。
栄光とは、心と言葉が同じであること。
栄光とは、多くの行為の放棄。

おまえたちの心を乱す、不愉快な状況に会うならば、自らを見張って油断せず、己を諭せ
「怒りの危険はすぐそこにやってきている」と。

心を動かす富と遭遇するとき、自らを見張って油断せず、「愛著の危険がやってくる」と、自らを統御しなさい。

感情を害する、無礼な言葉を耳にすることがあれば、自らを見張って油断せず、己に気づかせよ。
不快な響きは幻聴に過ぎぬ」と。

仲間と交際するときは、己を注意深く見張って、自らに諭せよ。
嫉妬心を心に起こさせるな」と。

奉仕や布施に精進するときは、用心して己に諭せよ。
心せよ、うぬぼれが心の内に生じないように」と。

常に、あらゆる方法で、自らを見張り、常に、内在する邪悪な思いに打ち勝とうとつとめよ。
日常の行為の中で、いかなるものに遭遇しようとも、空と幻という本性について熟考しなければならぬ。

ここに幾百人の聖者や学者が集おうともこれ以上のことを語ることはできないであろう。
あなた方、皆に幸福と繁栄がありますように。
あなた方、皆の心が喜びに満ちて、ダルマの修行に精進できますように。


―ミラレパ「ミラレーパと鳩」より

2009年12月29日火曜日

チベットの聖者ミラレパの生涯

このエントリーをはてなブックマークに追加

ミラレパはお金持ちのお坊ちゃんとしてチベットに生まれました。幼名をトゥーパガといいました。

父と母と妹との四人家族で、その地方で名の知れた大富豪でしたが、ミラレパが七歳のころ、父が他界しました。
父は遺言を残していたにもかかわらず、貪りの強い叔父と叔母が、一家の財産をすべて奪い取りました。そしてそれのみならず、残されたミラレパの一家を、奴隷のように扱ったのです。
昨日まで良い服をして良い暮らしをしていたミラレパ一家は、今やぼろをまとい、奴隷のように働き、物乞いによって食を得るという暮らしになってしまったのです。
復讐を誓ったミラレパの母は、ミラレパに魔術を習いに行かせました。ミラレパは母の望みどおりに魔術を習得し、魔術によって叔父叔母の子供や親戚や仲間たち35人を殺し、復讐を果たしたのでした。叔父と叔母だけは見せしめのために生かしておきました。


スポンサーリンク


しかしこの復しゅう成功の後、ミラレパの中に、悪業を犯してしまった後悔の念と、真理を求める強い思いがわきあがってきました。そして魔術の師匠の紹介で、ミラレパはまず、ゾクチェンの師匠であるロントン・ラガのもとに弟子入りしました。
ロントン・ラガは、ゾクチェンの教えを説明する際、「恵まれたカルマを持つ者は、この教えを聞くだけで成就を得る。瞑想の必要さえない」という表現を使いました。これには深い意味があったのですが、まだ教えを理解していなかったミラレパはこの言葉を文字通り受け取ってしまい、

「恵まれたカルマの私は、瞑想しなくても成就できるのだ!」

とうぬぼれてしまい、瞑想もせずにただ寝て時を過ごしました。
見かねたロントン・ラガは、ついにミラレパにこう言いました。

「お前はここに来たとき、自分を大罪人だと言ったが、それは正しかったようだな。私にはお前を成就させることはできない。
さて、ロタクという地にマルパという偉大な師が住んでいる。その方の下へ行け。お前は彼とカルマ的な縁があるのだ。」

マルパという名前を聞いた瞬間、ミラレパの髪の毛は逆立ち、戦慄が走り、目から自然に涙が溢れ出しました。前世からの縁がよみがえったのです。

マルパの生涯

マルパはチベットのロタクというところで、一〇一二年に生まれました。
子供のころのマルパは大変乱暴でかんしゃく持ちだったので、両親は彼を仏教の師のもとに預けました。マルパはドクミという師のもとでインドの言葉や初歩的な教えなどを学びましたが、教えの深い部分をドクミが教えてくれなかったので、マルパは自らインドに行く決意をしました。

マルパは両親の財産の自分の取り分を強引に手に入れ、そのお金でインドへと旅立ちました。
このころは、インド仏教のチベットへの輸入が盛んに行なわれていた時期で、マルパ以外にも多くのチベット人が、教えを求めてインドに旅していました。
しかしマルパは、他の学者たちとは少し違った道をとりました。学僧ではなく、ナーローという密教行者の弟子になったのです。ナーローはもとはインド最大の僧院であるナーランダー僧院の僧院長として大変有名でしたが、その地位を捨て、僧院を去り、密教行者ティローの弟子になった、いわば異端者でした。

ナーローはマルパを弟子として受け入れ、多くの秘法を伝授しましたが、自分が教えるだけではなく、他の何人かの密教行者の下へマルパを送り出し、教えを受けさせました。マルパはそれらの多くの教えを学び、研究し、修行し、成就し、自分のものとしていきました。
この最初のインドへの旅において、マルパにはニュという名前のライバルがいました。彼は別の師のもとにつき、いろいろな教えを学んでいましたが、その知識においても、成就においても、マルパのほうが優れていました。そこで嫉妬したニュは、チベットへの帰りの旅中において、事故に見せかけて、マルパがインドから集めてきた大事な経典を、すべて河に投げ捨ててしまったのです。

マルパは、苦労して集めた経典が消えてしまって、一瞬悲しくなりましたが、しかしそれら経典に書かれている秘儀はすべてマルパ自身がすでに会得していたので、そう思うと悲しみは消えました。このエピソードは、マルパが単にインドから経典をチベットに持ってきて翻訳しただけの学者というわけではなく、成就者だったことを示しています。

地・水・火・風・空の五大元素の色と意味


 インドやチベットでは、黄色、青、赤、緑、白の五色を、宇宙のさまざまな面を表す色として表現します。

たとえばこの宇宙は地・水・火・風・空の五大元素で作られるとされますが、これがこの五色に当てはめられます。また、密教の五仏とその一族、それらがあらわす智慧なども、この五色であらわされます。


スポンサーリンク

【地のエネルギー】

色: 黄色
意味:ラトナ(宝珠)の一族の色であり、平等心の象徴です。また、幸福を生み出す徳の力も表わしています。


【水のエネルギー】

色: 
意味:ヴァジュラ(金剛)の一族の色であり、純粋な信仰心や、「鏡のような智慧」を表わします。


【火のエネルギー】

色:
意味:パドマ(蓮華)の一族の色であり、アミターバ(阿弥陀如来)の智慧と慈悲を表わします。
チベット仏教もこの色をシンボルカラーにしています。


【風のエネルギー】

色:
意味:カルマまたは剣の一族の色であり、すべてを達成する強い生命エネルギーを表わします。


【空のエネルギー】

色:
意味:ブッダの一族の色であり、すべてを統合した真理の世界を表わします。



スポンサーリンク

―これも好きかも?―

LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...