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2010年4月13日火曜日
2010年2月7日日曜日
おべっかを使ってはいけません
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| 知恵の遥かな頂 |
たわいもないこの世の人々を喜ばせるために
無意味なおしゃべりにふけったり おべっかを使ってはいけません
それを強く戒めるラマの教えにしたがって
心を深く内側に向けていかなくてはなりません
あなた方は学問にもすぐれた勇気もある人々です
心の喜びは他人からもたらされるものではないことを知って
この世のことを遠く離れて瞑想の部屋で
じっと心の本性を見つめてください
ふくらんだエゴと無知に汚された心を浄化してください
この人生で得た財産や名声にすがっていても
死はいつ訪れてくるかわからず、そのときには閻魔の王を
おだてたり、賄賂でごまかすことなどできません
自分が得たものをより高い世界に向かってささげようともせず
苦しんでいるものたちに与えることもしないでいると
みずからを楽しむこともできないままに
一生に貯めた財産などは、一瞬の間に消えていくのです
食べものも話すことも、いつも必要なものだけにとどめて
この世をあまねく照らすダルマの海に心を集め
それを喜びとして今生と来世を生きることができますようにと
私は心からお祈りしています
すぐに衰え消えていく財産や名声などから離れて
満ちていく月のように喜びが常に殖え増し
輝き燃え上がる幸福に、全世界が
夜も昼もなく包まれてあることを、お祈りしています
ラマ・ケツン・サンポ
中沢 新一 (翻訳)
『 知恵の遙かな頂
【内容紹介】
“知恵の海”が私に教えてくれたこと。チベットの小さな村で生まれた少年は、人類の叡知の伝統を志す。人類の叡知の伝統を志す。清明な精神生活から中国のチベット侵攻、インド亡命、そして日本へ…波瀾万丈を生きた老僧が濁世に伝える魂の遍歴。感動的巨編。
【目次】プロローグ
第一章 少年の頃
第二章 ロンチェン・リンポチェとの出会い
第三章 扉が開かれる
第四章 まわり道
第五章 驚異の体験
第六章 夢と現実(うつつ)
第七章 高い頂をめざして
第八章 ヤンティ・ナクポ
第九章 不吉の前兆
第十章 運命のいたずら
第十一章 ラバと愛馬
第十二章 インドの日々
第十三章 六義園のカモ
エピローグ
感謝の言葉
2009年12月29日火曜日
プラヘーヴァジュラの生涯
プラヘーヴァジュラは、人間の姿をとって地上に現われた、最初のゾクチェンの師です。
プラヘーヴァジュラは、ウッディヤーナという地の王女の息子でした。それは一部の学者の説によると、現代のパキスタンのスワット谷の辺りであるとも言われています。
ウッディヤーナは、高度な仏教の教えやタントラの教えの、最も重要な源でした。そしてそこはエネルギーに満ちたダーキニーの地であり、また宝石と森と野生動物に満ちた場所でした。そこには、6108の小さな寺院に囲まれた、「喜びの塚」と呼ばれるすばらしい寺院もありました。すべては大きな繁栄の中にありました。
そこからほど近いところにある砂に覆われた島で、ウッディヤーナのウパラージャ王とアーローカバースヴァティ王妃の娘であるスダルマーという名の尼僧は、スカサーラヴァティという名の従者の女性とともに、粗末な草の小屋で、瞑想修行に没頭していました。
ある晩、彼女は不思議な夢を見ました。
夢の中で、白い顔をしたけがれのない男がやってきて、五つの仏陀の種字で飾られた水晶の壷を、彼女の頭に三度置きました。その壷は光のビームを発散し、彼女ははっきりと三つの言葉を見ました。
そしてその夢を見た十ヶ月後、多くの吉兆の印で飾られた息子が、彼女から生まれたのでした。
この子供は、ゾクチェンを伝達するために色界に現われたヴァジュラサットヴァの化身であるアディチッタの生まれ変わりでした。
子供が生まれたとき、スダルマーはおびえ、また恥じていました。
「父親がいないのに生まれてきたこの子は、悪魔以外の何物でもない!」
彼女はこう叫ぶと、その子を灰の中に投げ捨てました。
しかし賢い従者であるスカサーラヴァティは、この子は解脱した魂の化身であると、スダルマーに忠告しました。
するとその瞬間、不思議な音が聞こえ、光線が現われました。
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